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【槇島ほうき】令和3年度、応援隊の皆さんと春の定植作業

―欠かせない存在の「槇島ほうき応援隊」―

令和3年5月29日(土)に槇島ほうき 春の定植作業が行われました。

当日の朝は生憎の土砂降りで先行きが不安…誰しもが「今日ってやるの?」そんな思いが頭によぎるほどの天候。

しかしありがたいことに、槇島ほうき応援隊の方々は誰一人キャンセルすることなく、カッパを着て定植作業に参加くださいました。

 

〈槇島ほうき応援隊って?〉

槇島ほうき手作りの会の活動をサポートするのが「槇島ほうき応援隊」のみなさんです。

応援隊は毎年募集を行い〈春の定植〉〈夏の刈取り〉〈秋の脱穀〉と1年を通して、ほうきの材料となる“ほうききび”を、会のみなさんと共に育てていきます。そして、11月にようやくMy槇島ほうきの作成となるのです。

ただほうきを作って終わりではなく、定植からのストーリーを共有することでほうきに愛着がわき、さらに農業の楽しさを体験し、農業を志す人が増えてくれればいい。そんな思いから応援隊は毎年募集されています。

 

まず槇島公民館に集合し、会長の日下部市雄さんより作業の説明を受けます。

ここで定植作業の強い味方であるハンドプランターが登場します。その名も“なかよしくん”
なんと、この“なかよしくん”は腰を曲げることなく、ひとりでも苗や種の移植ができるとう優れもの。今回初参加した小学生も楽々と使いこしていました。腰が痛くなってしまう農作業にとって、心強いアイテムです。

その後、参加者は2班へと分かれ、それぞれ持ち場の畑へと向かいます。

 

最初に行うのは、苗を3~4本ずつ束にし固め、ソネに並べていく作業。

雨の影響で余計な水分をたっぷり含んだ苗は、ポロポロとまとわりが悪く、見た目よりも難しい作業です。バラバラにならぬよう、丁寧にそして慎重に“苗の仲間分け”をしていきます。

ぬかるむ畑は移動するだけでもとても大変で、何度も土に足を取られ転びそうに!そのたびに畑は笑い声に包まれ、雨なんてものともせず、なんとも和やかな雰囲気で作業は進みます。

 

仲間分けされた苗がある程度集まってきたら、いよいよ“なかよしくん”の出番。

”なかよしくん”の使い手である地元の小学5年男児

軽快なリズムでどんどん穴を開けて、先ほどの苗を投入していきます。

そして、苗に土をかぶせてギュッギュッと手で押し固めます。このとき、しっかりと土を固めておかないと苗が根付かないようなので、注意が必要なんだそう。

 

―農業体験がもたらす価値―

数をこなしていくうちに自然と役割ができてきて、初めましてなのに応援隊のチームワークは抜群!土いじりをしながら「どこから来たんですか?」「穴掘りが上手ですね」など、たわいもない会話が参加者同士で飛び交います。

コロナ過で人との関りが希薄になり、思うように外出もできないようなご時世だからこそ、ひとときのリフレッシュの場になっただろうと感じます。普段なかなか体験することのない、農業の素晴らしさの片鱗を垣間見ることができました。

今回の応援隊の最年少メンバーは、家族4人で新庄市から参加してくれた4歳男児!なんと、昨年に引き続き2年目の参加なのです。手慣れた優しい手つきで苗を植えていきます。

小さい頃に畑の栄養となる土や水、畑に住む生き物たちと触れ合う農業体験は、お子さんの心が豊かになり、冒険心を刺激してくれるのではないでしょうか。大人だけではなく、家族で一緒に参加するのもお子さんの健やかな成長のためにおすすめです。

 

作業の途中でようやく雨も上がり、各班が合流する頃には、着ていたカッパが暑くなるほどの天気に。

ねぎらいとして振舞われたお茶でのどを潤しながら、朝できなかった自己紹介をします。
遠くは河北町から参加していただいた今年度の応援隊の方々は、以前から槇島ほうき作りに興味を持たれていたようでした。こうした世間の認知度は、粛々と伝統を守り続けてきた「槇島ほうき手作りの会」のみなさんの活動があってのことです。

 

今回植えた苗はこれから夏に向けて、大人の身長をも優に超える2メートルにまで成長します。8月下旬にほうききびの刈取りを行うので、会のみなさんと伝統を守りたい方・槇島ほうきを作りたい方・お子さんと農業体験を行いたい方、ぜひ応援隊に参加してください!

 

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